2024.09.30
みなさん、こんにちは。株式会社三輝の代表、阿部拓也です。突然ですが、皆さんは「尊敬している人は?」と質問された際に、どのように答えますか? 歴史上の人物や、タレントやアスリートなどの有名人の名前を挙げる方もいるでしょう。私の場合は、迷うことなく「祖父と父」と答えます。それはこのサイトの私のプロフィールページにも明記されていること。家族であり、また経営者の先輩でもある2人への尊敬の念は、日を追うごとに大きくなるばかりです。
父に関しては、弊社のプライベートブランド事業の看板商品であり、発売から15年以上経った今なお、各メディアで取り上げられるまでの大ヒット商品となった『詰め替えそのまま』の偉大なる開発者として、これまでいろいろな場所で何度も紹介してきました。
しかし“偉大さ”でいうと、祖父も負けていません。もちろん三輝の創業者として、現在も主力事業として会社を支える金属加工事業の礎を築いた人であり、それだけですごいのですが、実はもうひとつ、知る人ぞ知る発明をしています。
それが『サニーカゴ』と呼ばれる釣具です。もしかしたら釣りをやられる方はご存知かもしれません。えびなどの撒き餌を入れて海の中に沈める道具で、当時は特許も取得していました。発明から何十年も経った今でも、ある種の“スタンダード”として、当たり前のように使われている道具です。
しかし私自身はこれまで釣りをしてこなかったので、祖父がそれを発明したことや、特許があること、今でも販売されていることは知っていましたが、それがどれくらいすごいことなのか、正直に言ってあまり実感は沸いていませんでした。
そんな中で、2024年の6月、とあるきっかけから知人に声をかけてもらって、海釣りに行ってみると、なんとたまたまその船にサニーカゴがあって、それを使うように言われました。
知人に誘われてはじめて行った海釣りで、自分で買って持っていったわけではなく、たまたまチャーターした船に、何十年も前に自分の祖父が発明した釣具が置いてあり、当時と同じ方法で使うように指示を出される。これは奇跡の偶然と言ってもいいと思います。
何とも形容しがたい誇らしい気持ちになり、少し得意げに船長さんに「これは私の祖父が発明したものなんだ」と伝えると、あまりピンと来ていない様子ではありましたが……(笑)
そしてその日は天国の祖父の魂が私に乗り移ったのでしょうか。釣りに慣れている他の人たちが苦戦する中、私は30〜40匹の魚を釣ることができました。そういう意味でも、印象深い1日となっています。
弊社のメイン事業である『金属加工事業』だけでなく、父は『詰め替えそのまま』、そして祖父は『サニーカゴ』と、時代を超えて多くの人に愛される商品を世に送り出してきました。しかし私はまだそれに値するものを残せていません。
とはいえ「自分も何か社会の役に立つことを」という思いで、就労継続支援を行う企業を子会社かして、事業をサポートしていく予定だというのは、前回のコラムで書いた通り。父や祖父に負けないように、そちらにも力を入れて行きたいと、改めてふんどしを締めなおす気持ちになった出来事でした。
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ではまた。
モテたいなら、やっぱ筋肉っしょ!