月刊 三代目!!

2024.03.31

[月刊 三代目!! 009]“偉大”なる2人の背中を追って、新製品の開発に邁進中です。(2024年3月)

みなさん、こんにちは。株式会社三輝の代表、阿部拓也です。従業員に給与明細を渡す封筒に、一緒に手紙を忍ばせているという話をした前回。そこでは本田宗一郎さんの「社長なんて、ぜんぜん偉くない」という話も書いたと思います。あの後「じゃあ“偉い”とはどういうことだろう」と考えてみたので、今日はその話をしてみましょう。

辞書で「偉い」という言葉を調べてみると、「普通より優れている様」「社会的な地位や身分が高い」といった主旨の説明がありました。しかしこれに関しては、あまり同意できません。特に後者の定義だと、例えば主婦の方で、毎日たいへんな家事や育児を頑張っている人や、誰に頼まれるわけでもなく長年にわたって近所の公園を掃除している高齢者のような方が該当しなくなってしまうからです。

こうなると、ますます「偉い」という言葉の定義がわからなくなっていきます。

では例えば野球の大谷選手やイチロー選手、サッカーの久保選手といったスーパースターたちは「偉い」のでしょうか。僕の印象では、彼らは「偉い」というより「すごい」という言葉が適していると思います。もしくは同じ字は使われていますが「偉い」というより「偉大」というニュアンスの方が近いかもしれません。なぜなら「偉大」という言葉は、後に残るような功績や実績と紐づいている印象があるからです。

次に経営者は従業員より「偉い」のか、「すごい」のか。私自身は運だけで経営者というポジションにいると自覚していて、従業員のみんなに助けられることで“今”があると思っているので、歴然と従業員の方が偉いと感じているというのは、前回も書きました。

しかし自分以外の経営者の方々を見ると、やはり従業員よりも偉いような気もします。それは先ほどの辞書の定義にあったように「従業員より優れている」とか「従業員よりも地位や身分が高い」という意味ではなく、やはり責任や覚悟、背負っているもののレベルが違うからです。

そういう観点では、私にも「偉大」と感じることができる2人の経営者が思いつきます。それは弊社の創業者である祖父と2代目の代表である父です。彼らこそ「偉い」や「すごい」ではなく、「偉大」という言葉がぴったりな存在。なぜなら今なお世の中に評価されている製品をうみ出したからです。

祖父と父にはある共通点があります。それは2人とも「56歳」の時に画期的な製品をリリースしたということです。祖父は56歳の時に、ここでは名前は伏せますが、とある釣りグッズを開発し、特許を取得。現在では特許は切れていますが、今でも店頭に並んでいて、釣りをする人からすると「定番商品」と言えるアイテムになります。

父は同じく56歳の時に、弊社のプライベートブランド事業の根幹とも言える『詰め替えそのまま』を開発しました。こちらはこのサイトを見てくれている人なら説明不要だと思います。2008年の発売から今に至るまで、人気や評価が衰えることなく、売上を支えてくれている主力商品であることは言うまでもありません。

この“傑作”を超えるために。日々、精進あるのみです。

父は生前よく私に対して「お前も56歳になにかを発明しなさい」「そうすれば絶対にうまくいくよ」と背中を押してくれていました。その期待に応え、私も後に残る大きな成果をカタチにしたいという思いから、数年前より『詰め替えそのまま』を元にした新商品の構想を練っています。しかし今のところ、“産みの苦しみ”を感じている段階であり、まだまだ製品化は程遠いというのが正直なところ。会社として大切にしている「ゼロからイチ」の難しさを痛感しています。

しかしここで足を止めることなく、偉大なる2人の背中を追っていきたいので、ぜひ今後にご期待ください。

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