2024.12.11
みなさん、こんにちは。株式会社三輝の代表、阿部拓也です。
2024年を振り返ると、退職する従業員の数が少し多かった1年となりました。プライベートブランド事業の『詰め替えそのまま』の生産拠点である南六郷工場で働いていたパートの女性と、本社工場で働く作業員1名、さらに定年を迎えたスタッフ1名と、3名が三輝を卒業していきます。
もちろん私が代表に就いてから退職者が出るのが初めてというわけではありませんが、もともと離職率が低いのが弊社の特徴でもあるので、3名が重なるのは珍しいと言えるでしょう。
南六郷工場で働いてくれていたパートの方に関しては、長年にわたり組織の中心的な存在として活躍していたメンバーだったので、退職が決まった際にはかなり大きな痛手になると想像していました。しかし蓋をあけてみると、残ったメンバーが一致団結することで、むしろそれまでよりもチーム力が高まるという結果となっています。
体内に老廃物が溜まると調子が悪くなるのと同じで、組織にも新陳代謝が必要であり、ある程度の入れ替わりがないと全体が淀んでくるものです。私も経営者になったばかりの頃には、退職者が出るたびにかなり落ち込みました。もちろん今も悲しい思いはありますが、転職というのは本人にとってはキャリアアップのタイミング。最近は素直に応援したい気持ちを持てるようになり、「辞めるなら早く辞めて、次にいった方がいい」ということ、そして同時に「なにかあればいつでも戻っておいで」と伝えられるようになっています。最近は「社長、すこし相談が……」と言われると、「あっ、これは……」と、ある程度、察することもできるようになりました。経営を続ける中で、メンタルが鍛えられているのかもしれません。
本社工場の作業スタッフに関しても、悲しい別れではありますが、気持ちの切り替えはできています。特に金属加工事業においては生産現場こそが屋台骨。そこを支えるメンバーはいつまでも活躍してほしいという思いはあります。ただ幸いなことに昨年、同じ部署に2名が入社しました。これからはその2人が、辞めていくスタッフの代わりに力を発揮し、台頭していってくれると信じています。いなくなるメンバーがいれば、その穴を埋めるべく、輝き出すメンバーが出てくる。経営者がやるべきなのは、そのサイクルをきちんとつくり出すことではないでしょうか。
人材に関する悩みは、いつまでも尽きることがありません。現場のスタッフとの信頼関係、また現場のスタッフ間の信頼関係が業績にも紐づくことは明白です。正解がない世界の中で、これからもずっと悩み続け、最善のカタチを模索しつづけることになるんだと改めて感じた2024年でした。
ではまた。
モテたいなら、やっぱ筋肉っしょ!